往診について|三重県鈴鹿市で歯科医院(歯医者)往診、小児歯科をお探しなら岩沢歯科(岩澤歯科)へお越しください。


往診について


寝たきりや身体がご不自由な方で、本人自身が歯科医院に自力で通院できない方や、家族の方の都合によって歯科医院に連れて来ることができない方を対象に、こちらから患者さんの御自宅や施設に出向いて歯科治療や口腔内の清潔保持のための口腔ケアや摂食(食事を取ること)、嚥下(飲み込むこと)の指導をさせていただくことです。

① 訪問歯科診療の対象者

病気、けが等によって、寝たきりか歩行がご不自由で、自力で通院できない方や、
  家族の方の都合で、歯科医院に連れて来ることができない方。

② 訪問歯科診療の時間帯

交通費

歯ブラシ、清掃用具など

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1996年(平成8年)6月、三重県保険医協会が、「歯科往診ネットワーク」を立ち上げました。
「患者様が来られなければ自分から訪問する」のは主治医の責任だと思い、私も最初からネットワークに参加しました。「とにかく患者様が困っているのならできる範囲のことから始めよう」というスタートでした。

始めは歯科医院で行っていることと同じことなど到底できませんでした。入れ歯がすれて痛いのを治すとか、残っている歯が尖っていて舌に当たって痛いのを治すなど、本当に簡単な治療しかできませんでしたが、患者様にとって長い間ずっと不自由してきたことが解消するだけでも心から喜んでいただきました。

歯科治療を受けたくても行く事が出来ず、長年痛みを我慢してきた患者様が痛みから解放されて喜ばれる姿を見るのは感動的で、これが歯科治療の原点であり、こうした患者様にふれ合いたいと思い、訪問歯科診療にのめり込むようになりました。

そして、ただ不自由なことだけを治すだけでなく、口から食べることの大切さや、より快適な生活を送るために口の中の健康がいかに重要か、患者様に伝えていこうと思いました。

岩澤先生いつもお世話になりまして、ありがとうございます。
人は痛みや苦痛をこらえる時、普通「奥歯を噛み締める」ものですが、歯が痛い時というのは、多くの場合、奥歯を噛み締めるわけにもいかず、口は半開き状態でよだれをたらし、ほとほと情けない思いをしながら、降りかかる不幸を嘆くことになる。こんなどうしようもない経験を誰しも一度ならず体験されたことがあると思います。
岩澤先生には、特別養護老人ホーム伊勢マリンホームとケアハウスサンマリンに入居されている皆さんの訪問歯科診療をお世話いただいています。
さまざまな事情で外出や受診することが難しい入居者の皆さんにとっては、先生が気楽に来てくださって、治療していただけることが、ありがたく、とても安心で皆さん大変喜んでおられます。
「歯科」というと虫歯や入れ歯の不具合による痛みの治療だけではなく、生活習慣として、口の中をいつも清潔にしたり、飲み込む力を向上させたりすることが、疾病の予防にもなり、健康生活を続けるうえでとても大事なことであること、特に高齢者の皆さんの介護予防につながる大切な要素の一つであることなど、口腔機能向上の知識や維持改善のための方法も先生からたくさん教えていただきました。
これからも入居者の皆さんのお口を通じた健康管理を宜しくお願いします。

                                 社会福祉法人 伊勢湾福祉会
                                 事務長 内山 清一郎 様

  

高齢者と誤嚥性肺炎

図1 日本人の死亡原因

図1 日本人の死亡原因

N=1,253,463
出典:厚生労働省「平成23年人口動態統計月報年計(概数)」より改変

図2 死亡者における高齢者の割合

図2 死亡者における高齢者の割合

N=1,253,066
厚生労働省「平成23年人口動態統計」より改変

現在日本人の死亡原因の第3番目肺炎があり(図1)、肺炎で亡くなる人のなんと約97%65歳以上の高齢者です(図2)
どうして肺炎で亡くなる人のほとんどが65歳以上の高齢者なのでしょうか?

もちろん、65歳以上の高齢者の方が、若い人と比べて全身の抵抗力が低いということも原因の一つでしょうが、65歳以上の方が、肺炎以外の細菌性感染症で亡くなる割合は、肺炎ほど高くはありません。
つまり、若い人と比べて肺炎になる確率が、65歳以上の高齢者は高いということです。

ではなぜ、65歳以上の高齢者は肺炎にかかりやすいのでしょうか?
その理由は「誤嚥」が深く関与しています。「誤嚥」とは、飲食物や唾液を食道ではなく気管から肺の方に誤って飲み込んでしまうことです。

若い頃は、何も考えずに食べて飲み込むということが自然にできていたのですが、高齢者は年とともに嚥下機能(飲み込み機能)が弱って本来胃の方に入るべき飲食物が気管から肺の方へ入ってしまうことが多々あります。


若い頃は誤って気管に入ることがあっても、咳き込んで異物を押し出す機能も十分ですが、高齢者になると「嚥下(飲み込み)」の力が低下し、咳反射も衰えるため、飲食物が肺の方へ入ることが多くなるということです。その時、飲食物に肺炎の原因となる細菌を含んでいると、肺炎が発症します。

お年をとられて手足の機能が低下した時に手足の運動をすることと同じように、「飲み込む」という行為に関しても、その機能を維持する為に日頃から「飲み込み体操」をする事が必要ということです。

また、唾液に関しても、高齢者になると、加齢と薬の副作用によって、唾液の分泌量は、成人の1日の唾液分泌量の1/7に減少するといわれています。

唾液は飲み込みに関して非常に大切な役割をしています。
唾液は食塊の形成(飲み込むときの形造り)に大切で、唾液の分泌量が少ないと、食塊の形成がうまくいかず、 飲み込みにくくなるということです。よって、「飲み込み体操」と同時に「唾液腺マッサージ」をして、唾液がよく出るように心がけてください。

  

 


だ液腺への刺激で、だ液がたくさん出るようになります

  

    

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