妊娠中の歯科治療とお口のケアについて
2014年08月01日
<当院では、妊産婦の方にやさしい治療を心がけています>
妊娠している方は、スタッフまでお知らせください
妊娠中の治療について
- 現在、妊娠3ヶ月です。歯の治療はできますか?
- 歯科治療は、できるだけ安定期(妊娠5~9ヶ月頃)に行うことをお勧めしています。
- レントゲンを撮っておなかの赤ちゃんに影響しませんか?
- 歯は、お腹から場所が離れているのに加え、鉛のエプロンをしていただきますので、お腹の赤ちゃんが被ばくする量は限りなくゼロに近いため、
赤ちゃんの被爆の影響は全くないのに等しいことがわかっています。
- 歯に麻酔注射をしておなかの赤ちゃんに影響しませんか?
- 影響しません。歯科治療に使う麻酔は、全身麻酔ではなく局所麻酔です。その上血管収縮剤が入っているため、治療をする歯の周辺に歯科麻酔薬は停滞しません。
お腹の赤ちゃんに影響する心配はありません。
- 抗生物質などを服用しても赤ちゃんに影響しませんか?
- 抗生物質であればペニシリン系やセフェム系を、鎮痛剤はカロナールなどアセトアミノフェンが安全であることが産婦人科医師の見解で明らかになっています。
必要な場合には、最小限で使うことをお勧めします。
妊娠中の歯のケアについて
- 母親が歯周病だと早産や低体重児出産のリスクが高いと言われていますが本当ですか?
- 多くの研究から、歯周病菌が出す内毒素(エンドトキシン)が子宮を収縮させるホルモンに似ているため早産や低体重児出産を引き起こすといわれています。
歯周病と診断された方は、妊娠中からの治療をお勧めいたします。
- 虫歯が感染するというのは本当ですか?
- それは本当です。虫歯菌の中の悪玉菌であるミュータンス菌は、お子さんが生後1歳7か月から2歳7ヶ月くらいの間に、周囲の大人から唾液を通して感染(母子伝播)
することがわかっています。
妊娠中から、ミュータンス菌などの検査を受け、出産前にミュータンス菌を減らし始めることをお勧めいたします。